ホームで神戸に完膚なきまでに叩かれ、その後のル杯福岡戦でロスタイムでの失点による敗戦と続き、恐れ慄きながら迎えた今日の第9節新潟戦。
死の淵から蘇る2-0での完封勝ち。ユウマもゴールとアシストという日本へ帰って来たころの働きを示したし、ピトカも本来の持ち味であるインターセプトとボールの配給にかつて示していた能力を発揮した。
でも、一番印象に残ったのは垣田(37番)だ。ユウマからの浮き球のパスをジャンピングダイレクトボレーでクロスバー下を叩きながらネットを揺らし、貴重な2点目を挙げた。でも、正直、ここまではユウマのアシストのお陰であり垣田の力を見直すには至らなかった。
でもここから垣田が一変したと思った。今までも試合に出ると走ってはいたが、効果的かと云われると、そうではなかったような気がしていた。前線で走り回り、相手に交わされてムダ走りの残像を残す。
そんな垣田に思えていたが、今日の得点後の垣田は違った。チェイシングも十分効果的であり、ポストプレーも出来ていた。そしてユウマがケガで交代したあと、更にそのプレーが輝きを見せ、かつてない存在感を見せていたと思った。
終盤に入り、守りを固める戦術からゲンと交代したが、まだまだ前線で走れそうな垣田を使ってもいいのではないかと思ったほどでした。
期待されて鹿島ユースからトップに昇格し、実績を残すことなく武者修行に出、今シーズンから再び臙脂のユニを着たのだが、かつてのプレーを思い起こすことはあってもシン垣田を感じることはなかった。
その垣田が今日は違って見えた。試合後のインタビューで次はホームでのゴールですね、と振られて少年のようにはにかみながら「それがボクの小さいころからの夢です」と答えた垣田。
ヨッシャー!ガンバレ垣田!!