前半0-0でありながら終わってみれば4-0という圧勝。昨年8月以来のホームでの勝利と今季初の2連勝。そしてショーマの真骨頂と思われる技ありゴール2発。
神戸戦で1-5という屈辱的な点差と内容でホームを悲しみの涙で覆わせてしまった我が鹿島アントラーズ。「むしろこれで何かが変わってくれればいい」古くからのサポーターが口々に呟いたどん底の想い。
それでもその後のル杯福岡戦では終盤ロスタイムでの失点での敗戦。前節アウエー新潟戦でも2-0でリードしていながら1点取られればどうなるか分からないという不安を消せないままホィッスルを聞いた。
でも、今日は違った。特に後半は得点を重ねるごとに選手達の出足が早くなる感じで、イクマのインターセプトからショーマの得点へと結びついたシーンは今日のアントラーズを象徴するとともに何かが帰ってきた気がしたものだ。
そう、アントラーズが帰ってきたのだ。勝利の挨拶でゴール裏に並ぶ選手達を待たせてインタビューで遅れて来たショーマの合流を待ってから全員が繋いだ両手を上げて挨拶をした。その時、ゲンの顔が映った。なんだか昔のようにリーダーの顔をしていた。
そして、そのゲンの顔から2016年世界クラブ選手権決勝であのロナウドを擁するRマドリードを一時はリードし、惜しくも準優勝となったあの時のメンバー達を思い起こした。ガクやミツオはいなくなったがユウマもショーマもナオもゲンもその時の勇者ではないか。
今日の1試合ではまだ分からない。でも、なんだか30年前から知っているアントラーズになる可能性を感じた。次の3日札幌戦、ここでどんな姿を見せるか。期待しているゾ。