松村の積極性から生まれた、ある意味ラッキーなゴール。相手のファールをすぐさまケントが動かし、ショーマが前方スペースへ流し込み松村がDFを引き連れながらも右足を一閃し、DFの足にデフレクションしながらもボールはゴールに吸い込まれた。
でも、運もここまでだった。前半の終盤に見せた荒木からのふんわりクロスにDFの背後から飛び込んだ白崎のヘディングシュートはクロスバーに当たって真下に落ちたがゴールラインの手前側・・・あと何センチズレていればゴールだったんだろう。
そんな思いが過ったし、鳥栖の選手達のアグレッシブさに一抹の不安を覚えてのハーフタイムでもあった。そのハーフタイムを過ぎてからの鳥栖。若い選手たちが目をギラギラさせて前線になだれ込む時間帯が続いたはての2失点。
犬飼はサイドであんなに見事にはがされてらくらくクロスを上げさせるプレーを何度繰り返すのだろうか。ボールを奪ってもそこからの展開力のない我が鹿島の状況を見て、ケントをピトゥカに変えて打開してくれと願い、その通りの交代が行われたがすぐ追加点を奪われて、最後まで圧力をかけてくる鳥栖の選手達の前に屈服してしまった。
オリジナルのカシマスタジアムにそっくりな鳥栖のスタジアム。そして鳥栖サポーターの熱。そこに20数年前の鹿島の熱を見たようにも思ったものです。2位の名古屋をなにもさせずに完勝したことで、オレ自身も何か勘違いしていたのかも知れません。
快進撃中には今日の鳥栖の選手達同様、目をギラギラさせていた選手達が今日はなんと落ち着いたまなざしだっただろうか。マチもアヤセもリョウタローも小泉も・・・そろそろ充電期間が必要に思ったものです。
監督交代による一時の熱が徐々に覚めてくると同時に疲労の蓄積も感じられる直近の2試合。これからが正念場なのでもあろう。上位陣との試合を楽しみにし、待ってろ川崎!などと吠えてはいたが、そう簡単ではないことを思い知らされた一戦でもありました。
それでも、川崎を破るのは鹿島だ。そう思っています。待ってろ川崎!!