今日はユウマの右足一振りが試合を決めた。前半の21分、自ら足元に収めたボールを斜めにニアサイドに走りこんで来た名古に預け、名古の中央へのパスが相手にクリアされたボールがユウマへの絶妙なアシストになった。
自らの言葉で「力まずに早く振れた」というダイレクトシュートは鋭い弾道となり、長身GKの横っ飛びの左手の先をすり抜けゴール右やや上方に突き刺さった。
その後のゲーム運びは楽だったかといえば、全くの逆で延々と攻め込まれ、CKの嵐をかいくぐるという防戦に徹した戦いになったものだ。
それでもクリーンシートで試合を決めた鹿島。「こういう決して良い出来とは言えない試合でも勝っていくことが大事」とユウマが述べたように、我が鹿島アントラーズが進撃するときは、こういう試合をモノにする時なのだ。
終盤にはユウマが下がり、ゲンが入った。ユウマの瞳はまだまだ輝いていて、戦う能力も十分あるように見えたが、信頼する守備のプロとの交代であれば納得のベンチ行きでもあろう。
そして焦る札幌の攻撃陣がファールを重ね、時計を進めていくのを全員で勝利への秒針の刻みととらえチームは勝利のホイッスルを聞いた。チームが機能し始めた現状をユウマは「役割が明確になった」と答えた。
もう、簡単に壊れることはないか。鹿島は強い鹿島に戻ったか? いや、まだまだだ。7日のアウェイC大阪戦、14日の国立(対名古屋)、20日のホームFC東京戦、ここまで負け無しで行って欲しい。その時、鹿島が戻ってきたゾ!! そう呟きたい・・・
追伸:終盤の85分頃中央でボールを奪い、フリーのショーマに渡ったボールは相手CBの真ん中をすり抜ける絶妙のパスとなり、知念に渡された。知念はこれをドリブルしながらPAに入り、GKと正対し、どう打ってもゴールという場面で浮き球を使い、ゴールの枠を外した。その後、突っ伏した知念。立ち上がれ、そしてがんばれ!