4月9日(火)のNHKうたコンは1974年(つまり50年前!)のヒット曲を懐かしむ回であった。50年前にはデビュー間もなかった野口五郎や南こうせつが自分の持ち歌を歌っていたが、その頃、生まれていなかった若い歌手によるカバーもいくつか披露されていた。
かつて井上陽水が歌った「帰れない二人」を歌ったのは井上芳雄。陽水本人の歌も個性的で他に類をみない印象を残すが、この日の井上芳雄の歌いっぷりはその感覚とは全く違うが、丁寧で滑らかな歌声に「これも有り」だな、と勝手に思ったものでした。
そしてその後に歌われたのがチューリップ(財津和夫)の「青春の影」。これは一青窈(ひととよう)が歌ったが、男側からの勝手な想いを繊細に描いたこの歌をこれもまた一青窈特有の振り付けと演舞で丁寧に歌いきり、女性が歌うとまた一味違うと思わされたものでした。
さて、ここまで長々と書いてしまいましたが、云いたかったのはこの「青春の影」の歌詞です。財津の高音のか細い声の歌声はあの頃の青春の影の部分を確かに表現出来ていて、女性にとってはロマンチックな歌という印象を与えるようだが、オレ自身はその歌の歌詞がどうしても納得がいかない。黙って聞いているとキレイな音楽なんだが、歌詞を吟味するとそんなの有りか?と勝手に思ってしまうのだ。
歌詞前半:
君の心へ続く長い一本道はいつも僕を勇気づけた
とてもとても険しく細い道だったけどいま君を迎えにゆこう
自分の大きな夢を追うことが今までの僕の仕事だったけど
君を幸せにするそれこそがこれからの僕の生きるしるし
愛する彼女にいまやっと全力で向き合う。今までは自分の大きな夢を追い続けてきたけど、これからは君を幸せにすること それこそが自分の生きるしるし・・・というのだ。
俺が反射的に思うのは、自分の夢を追い続けてもいいんじゃないかということ。彼女を幸せにすることも大事だが、夢から去るのではなく、夢は夢で追い続け、そして彼女も幸せにする。優先順位は彼女の幸せでも良いが、夢に向かって邁進することもまた彼女を幸せにすることにつながるのではないか。と、彼女がそのことを知ると「自分のために彼は大きな夢を捨てるの?」となるのではないか。何故、もう夢を追わなくなるんだ。それじゃ彼女だって嬉しくないだろう・・・・
ふ~ん、文字にしたらオレの考えすぎか!? なっ?。