流石にこの日は少しエネルギーが落ちていたように感じた。上田アヤセも少しは見せ場を作ったが全般的には動きが少なく、ケガでも疼いているんだろうか? などと思ってしまったものでした。
そういう中で活発に動き回っていたファンアラーノが前半20分に鼻血出血で退場したことも影響したのかも知れないですね。
ボランチのトォピカはやはり全体を見渡せる選手であり、ダイレクトでボールを裁くとともに危険の芽を摘む動きも印象的であり、今日も期待を抱かせました。厳しい日程が続く中ですが、ターンオーバーの中心になってくれそうに思ったものです。
さて、満を持しての初出場となったアルトゥールカイキ(以降、カイキと書く)選手。皆さんにはどういう印象だったでしょうか。オレはちょっと物足りなく思ったものです。まぁ、並みの選手というか・・・でも、このハードスケジュールの中では貴重な戦力でしょうから期待したいです。この日の試合では、一番のチャンスになった松村の抜けだしへのアシストがカイキでしたね。
DFからのフィードを前線で頭で合わせ、走りだした松村の前のスペースに出すナイスなボールを出しました。これを松村が相手DFと交錯しながらも倒れずに抜け出し、迫ってくるGKを交わし、その手をすり抜けた瞬間に振りぬいた右足のシュート。
残念ながら、ゴール前に必死で戻ったDFが右足一本でそのゴールを阻止してしまいましたが、あの状況からネットを揺らす方法を身に着けて欲しいものですね。
とは言え、後半途中から入った荒木と松村が前線を活性化させ、眠気が起こりそうだったゲームを見ごたえのあるものにしてくれたのは事実であり、この若者たちの活力をうれしく思ったものです。そして結果としても1位通過であり、是非ともタイトルを狙って欲しいものです。
試合終了後、就任以降10試合負け無しの理由をインタビュアーに求められた相馬監督は「何よりも選手達がやってやろうという気になっている」「周りの見る目を変えてやろうということだ」と云っていましたが、相馬監督の指示・指導が大きいのだろうと思っています。更にもう一段パワーアップしていかなければならない。最後にそうも語っていました。
名古屋戦後のインタビューで「出し切ってくれた」と選手を称えた相馬監督。出し切る状態とはどういうことか。2000年の3冠達成を思い出します。あの時、最後の天皇杯を獲った時、左SBだった相馬選手は精も根も尽き果てたという感じであり、翌シーズンが始まってもなかなか立ち直れないように見えたものです。あの、精も根も尽き果てたという実感を言葉にしたのが「出し切る」というなのだろうと勝手に思っています。
出し切れ!出し切れば必ず栄冠は頭上に輝く!そんな相馬の思いを垣間見ているキブンでいます。
ps:それにしても永木。PAより少し離れた絶好のFK。当然ながら直接ネットを揺らす可能性十分の位置だ。それを全く可能性のない大吹かしのキック。最近、少し落ち着いたパスも出来るようになったと思ってみているが、それでも大チャンスに力み過ぎて打ち上げることが多い。FKも荒木でいいんじゃないかな・・・と、呟いてしまうオレがいます。