前半、興梠が前線でボールを受けてクロスを上げて2列目から上がっていたエヴェルトンに合わされて失点。その後も攻め続けられたが興梠のケガ交代を機になんとか落ち着き後半へ持ち込んだ。
ハーフタイムでは選手同士で「闘えていないゾ!!」と檄を飛ばすシーンもあったとか(特にケント)。そして後半はサイドの守備での対策も功を奏してセルジがボールに絡むシーンが増えた。それでも得点は変わらず、一発なにかあれば逆転される可能性があった。
そこで後半14分、ショーマがヤスに代わって入った。そこから7分後、セットプレーからゴールが生まれた。右からのFKにニアでショーマがフリックしたボールは相手DF陣の足に当たり、ゴール前のワンの前に転がるラッキーバウンドになり、ワンがGKをすり抜けるように蹴ったボールは左サイドのネットを揺らした。
これで1-1。ちょっと一呼吸出来るというものだ。しかし、そこから再びリードされてしまった。右サイドでボールを確保した杉本からボールを受けた荻原が狙いすましたクロスを上げ、これに関根が飛び込んで来たのだ。小さな関根だがユウタを弾き飛ばしてスンテの目の前でヘディングし、ボールと一緒にゴールマウスに転がり込んできた。
またまたリードされたが幸いなことにアウエイゴールの3得点が効いていて、合計4-4ながら鹿島のリードだ。このまま逃げ切る時間帯に入ったところで浦和も前掛かりになっているところを前線でリョウタがひっかけ、それをショーが納めてショーマへパス。ショーマが持つと同時に前へ走るセルジへ正確なパスがつながる。これを受けたセルジがドリブルしながら前進し、ゴール前を横切るクロス。
これに飛び込んだのがファーサイドのショー。今日は同じような場面があったが一回目はGKの体に当てている。今度は冷静に詰めるGKの股を狙っての股貫きゴール。それでもロスタイムを入れると残り10分ほどあったが何とかこのまま逃げ切り合計5-4の勝利となった。
ル杯であり、台風も近づいているとはいえ、両チームの熱心なサポがスタジアムで声を振り絞り、試合展開ともあいまって熱を帯びたゲームになるとともに鹿島の勝利というこの上ない結果になった。それにしてもショーマ、2得点にキッチリ絡んでいるのはいいが、逆にショーマがいないと拮抗した試合で得点力が落ちるのが懸念事項でもある。
次の土曜日はJ1首位と2位の対決。ここで勝ち点1差に詰め寄るか、勝ち点7差と広げられるかは大きな違い。まずはゆっくり体を休め、9月14日の天王山を迎えて欲しいものです。