おおぉ、とうとう4連勝。しかも4連続クリーンシート。今日のアウェイピッチは水溜りの多い、選手達を苦しめるものだった。
そういう中でチャンスも少なかったが、危険なシーンもほとんど無く、後半の先制点のあとは相手の危険なプレーでの選手退場もあり、自陣への接近を食い止めつつチャンスを狙うやりかたで時間を奪っていき、平常心のまま勝利のホィッスルを聞いた。
ゴールは交代選手達のお膳立てにより、イクマ(関川)から生まれた。交代で入った知念は相手陣地でボールに何度も食い下がり、CKを獲得したりしていた。その2回目だっただろうか。
樋口はCKをファーで待つカイキへ(カイキも交代で入った)。カイキは身長が飛びぬけている訳ではないが、持ち前のバネを活かし、頭一つ抜け出たヘディング。ボールは叩きつけられたために近くの相手選手に当たり、ふんわり浮いてゴールポスト近くまで飛んできた。
これを「何となくくるんじゃないか」と思って待ち受けていたイクマが頭で天井ネットに押し込んでゴール。何と2年ぶりのゴールであり、本人初めてのヒーローインタビュー。
はにかみながらも、「役割が明確になったのがいい結果に繋がっている」と前回のヒーローと同じ言葉を口にした。
ヨッシャー!次は国立で名古屋。Jリーグ30周年スペシャルマッチだ。思い起こせばJリーグ開始の最初の試合の相手。鹿島のジーコか、名古屋のリネカー(W杯得点王)かと謳われたが、開けてみればジーコのスーパーハットトリックで鹿島を爆発させたあのメモリアルマッチの再戦ではないか。
あれから30年。鹿島は常勝軍団と云われながらも近年は名古屋の後塵を拝する機会も増え、今シーズンも名古屋を見上げる立ち位置になっている。
でも、ここからだ。4連勝とは云え、必ずしも上位陣が相手でなかったことも事実だ。この試合を勝利し、そしてその次も勝利し、優勝の二文字を獲得するスタート台に立つのだ。がんばれ!アントラーッズ!!
閑話休題:
昨日、浦和がACLを制した。3回目の優勝だ。そこに興梠慎三が輝いていた。興梠が導いた優勝と云ってもいい内容だった。大迫と興梠。両雄が並び立てなかった時代のアントラーズ。最後に浩二に肩を抱かれカシスタを泣きながら一周した興梠が36歳の今も縦横無尽に走る姿が少し眩しい。