鹿島土手クラブ

J開始以来、鹿島アントラーズの土手で練習を見守るおっちゃんの何でもありのブログ

6.21 東京さんぽ(株主総会と銀座)

この日(6月21日)は雨の降りしきる肌寒い日であったが、零細株主でも出席できる株主総会日本橋日本橋タワーの地下会議場であった。会社は住友化学。興味があったのは会社始まって以来の巨額赤字への転落と今後のV字回復へのストーリー

 

会社側には会長として経団連の会長も務める十倉氏もいれば、社外取締役としてテレビでもちょくちょくお見掛けする伊藤元重(経済学者)さんもいるし、特捜の捏造事件の被害者だった元厚労省村木厚子さんもいる。さて、どんな話が聞けるかな・・・

 

しかしながら議事進行役の社長の進めるソツのない淡々とした説明が続き、年功序列と思しき担当役員たちの行儀の良いサラリーマン的な説明が続く中で、終盤にとうとう会場から怒りの詰問が出始めた。

 

これだけの赤字を出したのであれば、本来であれば経営陣の総とっかえではないか。経団連の会長もしている十倉会長は多忙すぎて経営への関与が希薄になっているのではないか。一言も発しないが是非とも十倉会長の想いを聞きたい。会場に大きな拍手が湧く。

 

社長が議事進行を謝るなかで、徐にマイクを持った十倉会長は感情を表すでもなく、実にソツなく淡々と自分の責任と、さらなる努力を披歴し、これまた会場の拍手を惹起させた。

 

現在、大企業のサラリーマン社長でも若手の登用が散見され、事業への大ナタを振るう改革が断行される事例も見られる中で、住友化学の体制は旧態依然の経営構成と後追いの経営戦略に見えたものですが、どこまで実現するのか見ていきたいものです。

 

さて、株主総会のあとは散歩ですが、あいにくの大雨。雨に濡れないように近くの丸善本店で最近のビジネス書をいろいろ覗いているうちに雨が上がったのでやはり銀座へ出てみるか。と東西線で大手町へ一駅移動。

 

裏通りでふと古い銀座を象徴する「奥野ビル」に出会う。このビル1932年築のアパートでしたが、今は気鋭のドリーマー達の集う古くて新しい文化の発信地というところでしょうか。

1932年築の奥野ビル

住民たちの意欲的なパンフレットが古い金庫の上に載っていた


更に歩いてやはり4丁目の交差点に来る。銀座の象徴とも云える「和光」のウィンドーは近年平凡で地味をコンセプトにしているのかと思っていたが、この日はちょっと意表を突く大きな金魚が涼を醸し出していた。これからもアートなディスプレーを期待したいものです。頼むよ和光!

銀座4丁目交差点の「和光」のショーウィンドー

 

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