こんなタイトルの本を手に入れた。帯には「頭脳の明晰さ」と「身体的健康」を失なわず、「100歳を超えて」生きる。な~んて書いてある。著者は「最高のパフォーマンスを発揮するために脳と身体を最適化する方法」を米国スタンフォード大学で教えていたモリー・マルーフ医師。
要は「ミトコンドリア」だ。約20億年前、人間がまだ海中を漂う細胞だったころ、ミトコンドリアという細胞と合体し、人類の祖先はエネルギーを得、どんどん体を大きくして来たという(この部分はNHKBS「ヒューマニエンス:ミトコンドリア」から)。
ミトコンドリアの研究では人間はミトコンドリアにより、酸素をエネルギーに変える強力な力を得て発展してきたし、現在の「人間」という姿になっても相変わらずミトコンドリアが活力の源らしい。
さて、表題の本であるが、この本は私たちの体の中にあるミトコンドリアを如何に活性化し、古くなったミトコンドリアの細胞を除去し、新しいミトコンドリアを増やしていくかということに焦点を絞り、具体的な数値目標を定めてトレーニングするか、ということを書いているようだ(まだ、斜め読み段階・・・ポリポリです)。
一昨年、スェーデンの医師が出した「運動脳」という本とも共通点を持つが、表題の本は、更に具体的で実践的というところか。
若い頃から、色んなケガで悩まされた。坐骨神経痛では家の中で杖をついて歩き、外では50mごとに休憩を取っていた。その対策とリハビリとして自己流で取り組んだ有酸素運動と筋トレ(と、云ってもボディビルではなく軽いもの)も、もう30年目になる。
そして、長時間走り続けられないので始めたインターバルトレーニングも今では心拍数150に上がるまで走る(安静時心拍数は約50、最少心拍数は45)。
はてさて、何も知らないで始めた自己流トレーニングはこの本によるとミトコンドリア活性化方法でもあったのだ。そろそろ効果を発揮するのだろうか。ベストを尽くしているつもりだが、それでも時々認知症かな?な~んて思うこともある。どこまでやれるか・・・それもまた楽しみなものです。
ps:著者が示す最大酸素摂取量(ml/kg/分)の概略計算式を当てはめてみよう。
最大心拍数=220-年齢 年齢は74歳なので146になる。
最大酸素摂取量=最大心拍数(146)×15÷安静時心拍数(50)
=43.8ml/kg/分
著者の示す女性の平均値は30mk/kg/分
男性の平均値は35ml/kg/分