試合終了の1分前ファンアラーノのシュートが目の前のDFのかかとに当たり大きく弾んでゴール左隅上部に吸い込まれた。あのままDFに当たらなければ、体を横倒しにしてキャッチのポーズに入っていたGKの腕の中に納まっていたかも知れない。
でも、目の前にDFがいてもシュートを打つ。ファンアラーノはその前にも同じようなトライをしていた。そして最後にそのトライが実を結んだ・・・と思う。日本人選手があまりにも確実性を重視し「打てば何かが起こる」という可能性を過小評価している内にボールを失うよりも良いと思う。
今日はザーゴにとってイライラする展開でもあったでしょう。あれだけボールを支配し、相手陣地内でプレーを重ねながら得点の可能性は低く、むしろ相手側に決定的なチャンスを何度か作られたことの危機感。
監督としてこの状況を打開する可能なこと全てを実施、結果を待ち、そして試合終了1分前にそれが実った。疲労の見えていた小泉や遠藤、和泉、荒木、レオシルバに代えて投入したファンアラーノは最終的にボランチの位置まで下がったが、攻撃意識が強く何度もアタッキングエリアに侵入していた。
そして最後に、同じく終盤に投入された松村とのワンツーの後、染野とのタイミングが合わず相手に引っかかったあとのこぼれ球を目の前のDFを弾き飛ばす勢いで打ったシュートがゴールを産んだ。
インタビューでみんなのゴールだ、と答えたファンアラーノ。前日にはブラジルの家族と電話で話、勝てば11年ぶりの7連勝であり、その勝利に貢献したいと話していたという。やったじゃないか。1得点の後、量産を期待したが、なかなかそうはならなかった。もっと技術のある選手の筈ではなかったか、とも思った。
でも、今日、勝つという執念を見せてくれた。サンキュー!期待しているゼ!!
ps:それにしても染野・・・パスの出し手とタイミングや方向が全く合わないシーンが2度ほどあったし、フィジカルのひ弱さも垣間見られた。今日、松村がそれなりの存在感を見せた(ドリブルも良かった)。荒木、松村に置いて行かれないようにがんばれヨ。