前節の反省を口先だけでなく、ゲームと結果で示した仙台戦になりました。今日は見やすいNHKBSで見ましたが、解説の木村和司が最後に呟いた「攻守に渡って鹿島の圧勝」はこの一週間、口を酸っぱく鼓舞し続けた大岩監督への最大の賛辞でしょう。
大岩監督については17年シーズンの目の前のJ制覇を逃したこと。その逃し方があまりにも自己の思いを優先し、周囲やサポの思いと乖離してしまったこと。18年シーズンでは多少交代を早めたり、改善は見られたもののACL以外は結果を残せなかった。
そして今シーズン。まだまだ不満を溜めている諸兄も多いでしょうが、オレは着実に成長していると思っています。選手交代に感じた違和感も最近はあまり無くなってきました。また、クラブハウスで見える監督と選手の関係、そしてコーチ陣との関係も安定してきているように見えます。
ジーコ、黒崎コーチの影響もあるかも知れませんが何よりも選手達が大岩監督の説明に真剣に向き合っている感じであること。また、大岩監督が情熱を持って指揮しているように見えること。そして、監督経験が積み重なり、感情に流される場面が少なくなりより冷静な判断をしているように見えること。
そういう事から、大岩監督を少し見守っていこうという思いになっています。今日の試合でもワンやマチが一歩一歩成長している事を見せているのではないでしょうか。かつてゲンが大岩監督のコーチ時代の指導をもって「恩人」と呼んでいましたが、ワンやマチが少しずつながら確実に成長しているように見えるのは大岩監督のお陰もあるのではないかという思いです。
今日はブエノが最後にリョウタに代わってSBで出ましたね。この強固な身体能力を持った選手を鹿島に戻しながら使えていないことをもったいないと思っていましたが、チームにとっても本人にとっても一筋の光明のような気がしたものです。
試合の方はセルジの2得点。そしてセルジのヘディングの跳ね返りをシラが押し込んだシーン。最後はセルジが目の前のDFの股を抜いてゴール前を横切るクロスを入れてファーで待ち受けるショーマは合わせるだけというお膳立てを作ったこと。まさしくセルジディという感じでしたね。
インタビューで、そのセルジは前節からの変化の要因を聞かれて「監督に口を酸っぱく言われた」と答えていました。
コウキもヒロキも移籍が決まった。でも、その穴を埋めるべくユウタ(小池)やナゴが歩み始めている。ショーだってこのままでは終わらないだろう。鹿島アントラーズはベテランも若手も生き生きとサッカーに取り組めるチーム。
そうであって欲しいし、そうなれる・・・そんなキブンにさせてくれた仙台戦でした。