昨日(7/12)、安部裕葵のバルセロナへの移籍が一斉に報道された。クラブハウスでのインタビューも行われ、NHK水戸放送(全国放送でもか)ではその肉声が発せられていた。
「バルセロナからのオファーを断るという選択枝はない」その通りだと思う。日本の強豪「鹿島アントラーズ」で成長し、世界のバルセロナが着目してくれた。これを機会にアントラーズで成長したようにバルセロナでも成長したい。
その想いを真っすぐ語るヒロキの眦(まなじり)は、やや上を向き、新たな航海に漕ぎ出すマルコポーロのようでもあった(ホントか?)。
さて、この事をオレはどう受け止めているのだろう。近年はゲンやナオ、そしてムウやダイゴの移籍があり、その上コウキ(安西)、ユウマの移籍話まであるいまヒロキの旅立ちに対してどう思っているのだろう。今更ながら自分の思いを整理してみたいと思いパソコンのキーを叩いている。
鹿島アントラーズは原石とも云える高校生年代の選手を取り、それを育てて磨き上げ、チームの中心選手として担わせてきた。外国人選手と上手く戦力のバランスを取ることにより、それは成功を収めてきたと言えるだろう。特にミツオや浩二、モトなどの黄金世代やガクなどのプラチナ世代にそれが顕著だった。
ところが、近年、この生え抜きの選手達。大迫をはじめガク、ナオ、ゲンと円熟に差し掛かった選手のみならず、芽が出たばかりのヒロキ、コウキ、ユウマまでも移籍市場に名前を連ねる。そしてこの流れは「止められない」とクラブは認識し始めている。
ならばどうするか。「鹿島アントラーズ」に入ることは代表にも世界にも出る足掛かりになる。それはどこのクラブより可能性がある。だから有望な若手達よ鹿島に集まれ。鹿島から世界に飛び立とう。
な~んて戦略にせざるを得ないというか、腹をくくった感がある(勝手な感想ですが)。来年も有望な高校生が鹿島に入るというし、既に代表入りしている大学生も入るという。
最近、スタジアムで試合を見ながら「この中に何人生え抜きがいるんだろう」と、つい数えてしまっている自分がいる。この前なんかショーマとマチだけだった。でも・・・それでいいんじゃないか。
育った選手を世界に羽ばたかせ、新しい優秀な選手を確保し、そしてまた世界に出していく。そんな鹿島アントラーズから世界で活躍する選手達だけで構成される日本代表を夢見たりする。