鹿島土手クラブ

J開始以来、鹿島アントラーズの土手で練習を見守るおっちゃんの何でもありのブログ

7.14 官邸・経産省・・・この魑魅魍魎の世界

いま、7月4日に発動された韓国への輸出品3品目(フッ化水素、レジスト、フッ化ポリイミド)の規制強化に対する議論が持ち上がっている。当初の安倍首相や菅官房長官の説明は「元徴用工問題、レーザー照射、元慰安婦の問題等への対応で韓国は信頼することが出来ないので実施した」という懲罰的趣旨だった(しかも、官邸と経産省が何日も検討して、韓国に一番打撃を与えるものとして選び出したとの報道もある)。

 

ところがこれが米国の著名マスコミ(ウォールストリートジャーナル「トランプ流を真似る日本政府」として掲載)などに批判的に報道され、世界の複数の国からも自由貿易に逆行するものと批判されると、一転して別の理由を口にした。

 

曰く、この3品目は軍事転用にもなり得るものであり、韓国の輸出管理は信頼できないので安全保障上の問題がある。とんだお笑い話である。軍事転用になり得るというのであれば、なんだってなり得る。極端な話、鉄くずだって軍事転用になり得る話だ。具体的な事項を何一つ示さず、国民を簡単に欺こうとする為政者。

 

それに尾ひれがついて、サリンの原料にもなれば、北朝鮮へ流れているかも知れないなどとリークしマスコミが盛り上がる。

 

一昨日は経産省の事務方と韓国の同様の立場の人たちが話し合った。そこでまたくだらないウソが炸裂する。韓国側はこの輸出規制の撤回を要求したと語るが、日本側(経産省)は明確な要求はなかったと云う。ここがこの国の官僚のズルい所で「明確な」を付けることで実態をぼかしているのだ。それは要求はあったが明確な要求とは受け止めなかったということを示している。

 

しかも、マスコミに言わない約束だったのに言ったのはけしからん。ますます信頼できない・・・などと言う始末であり、実体として撤回の要求があったことを自らバラしているようなものである。

 

これらに対する日本の世論の反応はどうか。この輸出規制に賛成が6~8割にも及ぶという。何という民意であろう。元徴用工問題や、レーザー照射問題の事実関係のくい違い、元慰安婦の人たちへの償いの問題など、韓国の対応に癇癪を起している人間が如何に多いかという事だ。

 

そしてそれへの懲罰として賛成という事が、様々な意見の端々に垣間見られる。だから、安部首相や菅官房長官が説明した「信頼関係が崩れたから輸出規制する」に溜飲を下げると同時に納得し、それが諸外国から批判されと「安全保障上の問題」とすり替えても意に介さず、「輸出規制」に賛成となる。

 

それでは、今後どうなるか。オレは以前にもこの輸出規制が出た段階で「天に唾するもの」と書いた。自分の唾が自分の顔に落ちて来る・・・ということだ。いまはたまたまこの3品目で日本が先行しているが、他の国で作れないものではない。ロシアは既に代わりに提供する話を打診しているし、中国だって、当の韓国だってちょっとの時間があれば十分同等のものを生産可能だろう。

 

奢る日本政府はとうとうトランプ政権の政治と経済もごちゃまぜのやり方。報復と報復の痛め合いの世界に突入したのだろうか。米国と違い、貿易でしか生きられない日本が何を勘違いしてこんな事を始めたのだろうか。すぐに自分で自分の首を絞めていることに気づくはずだが、今はその気づきが一刻も早く訪れることを祈りたい。

 

経産省に関わる愚策はこの他にも枚挙に暇がない。電力は既に十分あり、如何に原料無料の再生エネルギーへ置換していくかという世界の流れの中で、いまだに「原発」にこだわり、その安全確保の為に大金を投じ、更に使用済み核燃料の為に気の遠くなるほどの金をつぎ込まなければならないというのに「原発の電気は安い」と国民の洗脳に余念がない。電力会社で原発に当てる費用以外に原発関係でどれだけ税金をドブに捨てているか。福島第一の事故後の費用(今後も廃炉に数十年と何十兆円とかかるだろう)だけでも大変なのにまだまだ原発依存を唱える経産省

 

あと、最近では水素エネルギーであろう。世界の多くのエネルギー産業がこのエネルギーの実用化の困難さに見切りを付ける中で、いまだに事あるごとに水素エネルギーによる燃料電池を押し立てている(月の探査機やオリンピックの輸送用自動車など)。日本の独自性を出せる唯一無二の技術とでも思っているのかも知れないが、この技術に発展性はない(素人のくせに断言してはいけないね)。

 

そもそも水素を扱うことの危険性が分かっているのだろうか。小さな分子の水素は高圧状態では鉄の構造の中迄浸透し、ブリスター(引き裂く)を起こす。また、自動車に積んで事故を起こした場合は大爆発を起こす可能性がある。

 

水素を使って電気を作るだけの技術。作られた電気を溜めて自動車を動かすのは電気自動車と一緒の仕組みだ。要は電気を車に受け入れて車を動かす(電気自動車)か、わざわざ水素と酸素を化学反応させて自動車内で電気を作り、その電気で車を動かすか(燃料電池車)の違いであり、個々の車で電気を作るよりも発電所(又は太陽光・風力)で大量に作られる電気を受け入れる方がシンプルで合理的で安全で安価であることは誰の目にも明らかであろう。

 

トヨタ燃料電池車の特許を無料で開示しても多くの企業は目もくれない。こういう状況がありながら、ことあるごとに水素エネルギー(燃料電池)を先端技術として喧伝してまわる経産省とは如何なる世界なのか(そもそも余剰の水素は無く、水素を液化天然ガスなどから大量の燃料を使って作る段階で大量のCO2を発生する)。

 

石炭による火力発電所をアジアに売ることを促進し、従来の石炭火力より日本の技術で2割はCO2が少ないと言っても、大量のCO2を出す設備であることに変わりはなく、その詭弁がパリ協定の場で「不誠実」と批判されたのもついこの前の話だ。

 

プラスチックの削減などといい、レジ袋の有料化でさもプラスチックの使用削減に取り組んでいる風を装うが、レジ袋のプラスチックはプラスチック全体の2%にしかならない。つまり、レジ袋を全部無くしたところで2%の削減にしかならないという事だ。プラスチックの再生化率についても欧州とは基準が違い、燃やしたプラスチックさえも再生としてカウントするなどでデータの見た目を繕う。本質からズレた些末な部分にエネルギーを費やすこの経産省環境省もだが)の人々の巣食う世界がオレには魑魅魍魎の世界にさえ見えてしまう。

 

ふぅ、長い書き込みになりました。ゴメン!!

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