6月2日(水)のアウェイ戦でCKからCB林の爆裂ヘッドゴールで1-0で勝利しての今日のホーム戦だが、早々にチアゴに抜けられて失点。トータル1-1の同点になった時は一抹の不安を禁じえなかったものです。
それもゲーム自体が清水のイニシアティブのもとに進んでいて、鹿島の攻めは消極的にさえ見え、更に細かいパスミスが続いたことにより永戸などに対してプロがそんなミスパスしてどうする!?などと呟いていたものです。
でも分からないものですね。その永戸が前半の終盤に見せたプレーが得点に繋がりました。永戸がサイドに上がって来たボールをヘディングで前線のエヴェへダイレクトパス。エヴェがこれをアラーノへ落とし、アラーノが詰めるGKを交わすふんわりシュートで同点弾。
トータルで再びリードを取り戻しました。相馬監督は飲水タイムで勇気を持ってボールを前へ運ぼうと指示し、流れが変わっていった、と試合後のインタビューで語っていましたがハーフタイムでもバックパスは出来るだけ止めて前へ運ぶように指示したとのことです。オレのような素人でも常々バックパスの多さを不審に思っていたものですが、やはり「前へ!」という事なんでしょうか。
一方で右SBの常本は今日もいい働きをしましたね。守備でも攻撃でも頭の良さを感じてしまいます。守備から攻撃へ転じるとき、目前の相手を上手く剥がして前へ進める技術が印象的です。その常本が後半の25分頃だったでしょうか。スローインで相手がどんどん寄って来たところをゴール方向へ走るピトォカと息ピッタリの前方スペースへのスローイン。
これをピトォカがゴールライン手前でそのままダイレクトで右足でのカーブのかかった浮き球のクロス。GKがジャンプしても届かないそのボールはファーサイドにワンバウンドして弾もうとしたが、その弾んだ瞬間をエヴェが足の裏でゴールに押し込むファインゴール。勝負を決めた感じになったものです。
常本の気の利いたスローインとピトォカの確かな技術。そしてエヴェのファイトあふれるスライディングゴール。胸のすくような一連の流れだったものです。
この後は勝利を確実にするために選手交代を重ねながら時間を進め、勝利のホィッスルを聞いたものです。ピトォカはその終盤においても激しい勢いで相手陣内でボール奪取でスライディングしたりファイティングスピリッツ溢れるプレーを見せてプロ魂のようなものを垣間見た思いになりました。
ヨッシャー、次はプライムステージだ。ACLで疲れている筈のチームを撃破し、ルヴァンカップを30周年の金字塔の一つにしよう。ガンバレ!アントラーッズ!!
ps:今年の大卒ルーキーの常本と林。久々に豊作ですね。林もまた終盤のチアゴとの駆け引きで上手い対処を見せてくれたものです。去年、今年とルーキー達が才能を見せてくれて、徐々にアントラーズが復活してきていることを楽しんでいます。あとはクラブハウスの土手の開放ですね。待ってるゾー、アントラーッズ!!