久しぶりの完勝・・・と云っても良い試合ではなかったでしょうか。強い相手というイメージがあったのですが、ＦＣ東京はここ最近、負のスパイラルに陥っていたのですね。
技術も向上してきた俊足の永井、一人でもボールを確保し、デフェンダーを翻弄するデェゴオリベイラの得点感覚。勝手に警戒していたが９０分を通してＦＣ東京にはシュート２本しか打たせずに終了のホイッスルを聞いた。
それにしてもマチ。昨年、一昨年と今日の得点シーンと同じようなシチュエーションで何度クロスバーやポストに弾かれ、時には審判のミスジャッジに阻害されたことでしょう。
それが今年、一発を決めたあとはあれよあれよの４ゴール。本人曰く「ゴールを取る感覚が分かってきた」そういうことなんだろうなぁ。あと、味方がマチが動きやすいように体を張ってくれているとも言っていましたね。
セットプレーでマチの頭をめがけてそれぞれのキッカーが蹴り、味方の選手達が体を張ってマチを阻止しようとする相手選手達の動きを封じる。そこへマチが１９０ｃｍの体を躍らせ、ＧＫの前に頭でスラせ。時にはガツンと叩きつけ得点する。
かつての秋田や岩政の系譜を継ぐものであるが、才能はそれよりもズーと上だろう。それは守備やフィードでも云える。この才能と貪欲さに満ちた若者がこれ以上目立ってほしくないと心のどこかに思ってしまうのはオレだけではないだろう。
今日、５月１０日。オレのスマホの警報が鳴り６年前の今日の写真が映し出された。そこには鹿島のイオンの前で映した植田とオレの写真があった。熊本の震災で募金活動でイオン玄関に立つ植田に寄付したら周りのフタッフから一緒に写真を撮ったらどうかと言われ納まったものだ。
それを見て思った。マチもまた代表云々を言われだすと海を渡ることになるのではないか・・・。才能のある若者たちがどんどん入団してくる我が鹿島アントラーズ。でも、活躍しだすとどんどん海を渡るのも事実だ。歯がゆいが、それもまたアントラーズの在り方と捉え、応援していきたいものです。
オオーっと、松村のことを書き忘れたワイ。松村はオレにとって若き日の渋沢栄一だ。そう、「ガンバレ！ワカゾー！！」と云いたくなるのだ。昨年、初出場で深いタックルをして瞬く間に一発退場のレッドカードを食らった若者はそういう沢山の「やりすぎ」を教訓に着実に成長し、ピッチを走り回る。
このチャレンジ精神旺盛なワカゾーが相手ＧＫに疾風怒濤のごとく迫り、ボールをかっさらって得点したル杯のゴール。そして今日、思いっきり振った右足から繰り出されたゴールポスト内側に当たってのゴール。なんとなく付いていなかった感のあったこの若者がピッチを走りまわって躍動するシーンは見るものをも「ガンバレー！！」と思わせる。
かつてのスピードスター永井を凌駕する足元もあるスピードスター松村。いいぞ！
がんばれ！ワカゾー！！ オレはついついそう呟いてしまうです。
