鹿島土手クラブ

J開始以来、鹿島アントラーズの土手で練習を見守るおっちゃんの何でもありのブログ

2.16 ル杯 鹿島 0-1 名古屋

後半36分にショーマと交代で出た新人松村優太。高校サッカーを制覇した静岡学園の戦士だ。キレのある素早い動きと闘争心で、その前にファンアラーノと交代で出ていた荒木遼太郎と組んで何かをしでかすのではないか、と勝手に期待したのですがその期待は試合が終わる前に潰えてしまった。

 

ゴール前での相手との競り合いから一歩抜け出たもののボールは松村が触る前に屈んで取るGKの腕の中に納まったのだが、松村はそれでも何とかボールを押し込めないかとばかりに足裏を見せてGKの股の間に突っ込んで行った。

 

そして痛み怒るGKと上から怒鳴りつける名古屋の選手達を見上げてキョトンとする松村。審判はこの荒ぶる新人に赤いカードを出して退場を指示した。

 

おおー、プロの公式戦初出場。そして僅か9分の出場での赤いカード。終始キョトンとしたような松村の表情。既に負け試合の様相を呈していたこの試合を見ながらオレは噴き出してしまった。イイゾ!ワカゾー!! これから色んな経験をして大きくなるんだゾ!!な~んて思ってしまったものでした。

 

この試合でもアントラーズスピリッツを彷彿させたのは荒木と松村ではなかったか。絶対あきらめないでボールを追う姿に、彼らがピッチに入る前までの漫然とした負け戦が少しは可能性を見せたと思ったものでした。

 

特に荒木は右サイドで粘った末にボールを奪取し、ゴール前を横切る見事なクロスを上げ、あとは中央で合わせるだけというお膳立てをしたものですが、この時のゴール前エヴェラウドの至近距離からのシュートはGKに弾かれという残念なもの。

 

新人がガッツを見せる中で、チグハグさを隠さないベテランや外国人選手。チームの核がないというのは昨年からの課題だが、今年はケントが明確にその役を担うのかもしれないが、ボール奪取力はともかく、その後の展開力やパスの精度は全く課題だらけ。

 

誰かいないのか、誰もいないのか。それならば10代の若者たちの姿を楽しもう。そんな試合に思ったものです。ファンアラーノはまだ使えそうだが、エヴェラウドはボールが収まらないし、連携・動き出しも悪く、全くダメな可能性も頭をよぎったものでしたが、見る目のないシロートの見方であって欲しいと願いたいものです。

 

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