
朝、鹿嶋の街を散歩する。朝食後の眠気を防ぐということと一日一万歩の一助としてだ。
すると鹿島アントラーズのポスターに出会う。今年はいつもの年と違い、ポスターには4人の選手しか映っていない。そして大きな文字で「もっと強く」と訴える。
ポスターが貼られてからもう2ヵ月。いつもこの4人の睨みに出会いながら、このポスターのコンセプトは何なんだろう・・・と、考えさせられる。
昨年、9年ぶりにJの王座を奪還し、その優勝争いの終盤に特に強さを見せつけたものだが、もっともっと強くなれる・・・いや、強くならなければならない。
そんな思いを感じさせられる。千葉に2-1で勝った後の植田のインタビューや鬼木監督のインタビューにもその思いを感じてしまう。
そして、その元々の出発点にも思いは行きついてしまう。ジーコが現役だったころ、リードをしていても絶対手を緩めなかった。あの、勝負へのこだわりが今も生きていると思ってしまうのだ。
そしてジーコの想いを何故鬼木がこれほどまでに引き継いでいるのか、そこへも考えが巡ってしまう。鬼木が鹿島アントラーズに入団したころ、そのポジション(ボランチ)には本田泰人がいた。もう一人はジョルジーニョだったろうか。
鬼木は本田とスタイルが似ていて後継者と目されたが、ポジションを奪うまでには至らず、チームを離れることになった。その頃の印象とか思いとかが鬼木の心には人一倍残っているのではないか。
チームとしての強さ、そしてそこに居続けられなった悔しさ、その後は優勝できないアントラーズへの無念な思い・・・そんな筈じゃないだろう! アントラーズは強くなければいけない!
その30年近くに渡る思いが、いま鬼木監督を研ぎ澄まし、チームに力を与え、もっと強く、もっと遠くへと搔き立てるのではないか。
朝、散歩をし、このポスターに出会うたびに俺もまた思いを巡らせるのだった。
ps:1990年代はジーコがほぼほぼ鹿島に常駐していて、昼などにスタッフゲームをやるのだが、その遊びのゲームでもすごく勝ちにこだわり、当時コーチだった関塚隆(後、川崎監督)さんが、ゲームが終わったあと仲間に「ジーコにいろいろ言われるけど俺には出来ないよう~」なんてこぼしながらクラブハウスに帰っていったものでした。土手で見ていて吹き出したものです。