

オリジナル10の千葉(当時は市原)との久方ぶりの対決だ。しかも相手はまだ1勝、こちらは破竹の7連勝。試合をやる前から「勝って当然」が漂う。
しかも試合開始4分、相手のCKを弾き返したボールを荒木がエウレルへロングパス。中盤でこれを受けたエウレルがジェフの選手を引き連れながらの80mドリブル。最後にはだかるDFの脇とGKの手の先をすり抜けるスライディングシュートで先取点をもぎ取ったのだから、緩むのも仕方がない。
その後の試合は、はなはだ緊張感を欠き、見る者に魅力を感じさせない展開になってしまった。監督は元より、心ある選手はピッチの中でこの状況に憤慨していた。
そして後半15分。イサカ ゼインを正対で守っていた小川にアンラッキーが襲った。イサカの振りぬいたシュート(又はパスか)が、小川の右足のかかとに当たり、約90度の角度でコースを変え、しかもゴール隅上部に突き刺さったのだ。流石の早川もこれはノーチャンス。ボールを見送るしかなかった。
後半の早い時間にガク、林、田川を投入し戦況を変えるべく動いていたベンチはこの同点で更に松村、知念を投入し打開を図った。
そして後半の40分頃だっただろうか。中央でボールを足元に置いたガクが前節ユウマに送ったパスと同じような軌道で前線の林へパスし、これを林が胸トラップ後振りぬいたシュートがデフェンスされCK。
キッカーはガク。ライナー性の速いボールを知念がニアでスラせ、少し軌道の変わったボールをややファーサイドにいた植田が頭でガツンと押し込んだ。この決勝点を挙げた植田はむしろ憮然とした顔で、抱き着くユウマにしきりに何か語っていた。
その後の残り少ない時間に見せた相手コーナーフラッグでの「カシマる」。このカシマるの前にユウマが大きなゼスチャーで「マシマる」の徹底を叫んでいた。多分、その指示は植田からの語りでもあったのだろう。ユウマの率先垂範と数人でのコーナーフラッグ付近でのスクラム状態。絶対に反撃させないゾの執念を見せたシーンでもありました。
案の定、植田は勝利インタビューで「こんなんじゃダメだ。前半で2点、3点と取り勝負を決めるような試合をしないといけない。これは鹿島の試合じゃない」・・・厳しいッス。