85分のセルジーニョアウト、ヤス(遠藤)イン。これが勝ち点2を失った原因と思えてならない。ここ何日もヤスがレギュラー組で練習する姿を目にしなかった。アツトとともにチームを背負う存在であるべきなのにいつもビブスをつけてレギュラー組と対するヤス。そのビブス組にいる時でさえ、その存在感は鈍い光しか放っていなかった・・・と思う。
そのヤスが逃げ切りの場面で山中を封じ込めるべく指名された。なんで?まったくギラギラ感を失い、闘争心なんかどっかに置き忘れた表情になってしまっているヤスがなんでこの場面で相手の攻撃の起点を止める役割を担うことになるのか。
その3分後、恐れていたことが起こった。相手DFの槙野はヤスの存在など意に介さずに山中にパスを送る。一度、槙野に詰めようとしてボールを受けた山中に向かうヤス。でも、その詰めは甘く、自由にクロスを上げる山中。
ゴール前には鹿島の白いユニが何人もいて、興梠はその陰に隠れるほどだ。でも、山中のクロスはその興梠にピタリを合った。何故か一度ニアに歩を進め、それから慌ててバックし、ジャンプするマチの頭を掠めてボールが落ち、その後ろで頭でガツンを押し込む興梠の周囲は真空地帯だった。
興梠を目の前にしていたユウタ(池田)は何故、一歩も動かずに興梠を自由にしていたのだろう。マチは肝心かなめのところでボールの軌道の目測を誤ったのだろうか。もう残り時間数分。ここで痛恨のミス・・・としか思えないプレー。
キチンとゲームを閉じる役割で出場した筈の歴戦のベテランヤスは山中と相対して上げられたクロスを避けるように身を屈めていた。あああ、なんという姿。ああ、なんというアントラーズ。王者の魂は一体誰に引き継がれたのだろう。
と、まあ引き分けにされて悔しさの余り書いてしまったが、それまでの戦いは正に事前の計画通りだったのでしょう。77分にゴールを決めたショー。そのアシストをしたショーマ。このゴールの瞬間は、網を引き裂くショーマ、壁を軽やかに超えるショーマ、そして鋭い銛を突き刺すショー・・・と絶賛の言葉が脳裏を走っていたものでした。
残念!!