試合開始直後にケイのパスミスからディエゴオリベイラに決定的なシュートを放たれるがワンがブロックし切り抜けて、その後カウンター。右サイドのケイが深く縦へ走ってクロスを上げるがブロックされてCK。
この立ち上がり2分の最初のCKをブエノが決めた。ブエノはその体の強さとジャンプ力でセットプレーの練習でも第一ターゲットになっていたが、今夜、その狙いが成就した。しかし、練習で見せる高いジャンプ力からの叩きつけるヘディングではなく、少しズレたボールに対して離れながら頭の横で打ったヘディングがゴール左隅に決まった。
これで痺れる試合が一気に有利な展開になった。前半はその後五分五分の感じであったが、永井とディエゴオリビエラに手こずったのは事実であろう。永井に食らいつくブエノ。それをカバーする形でサポートするケント。ボランチとCBが一体になって凌ぎ切った試合でした。
特に後半頭からは押し込まれる展開が続いていましたが、相手のシュート力に助けられながら時間が過ぎ、そろそろ俊足ツートップも疲弊しかけ、徐々に我が鹿島アントラーズにチャンスが生まれだした時間帯。
ナゴとレオシルバのパス交換から最後にナゴがペナルティラインの外側を左側横にパスし、DFから離れたセルジーニョがターンしながらボールを左側において左足一閃。ボールはやや縦回転を見せながらゴールネット左隅に吸い込まれて行った。
こういうゴールはスタジアムを沸騰させる。いくぞ、いくぞ、いったぁー!!という序章付きのゴールだからだ。みんな固唾を飲んで見守り、そしてゴールを見届けた時、鹿島サポの誰もが大声を上げ、こぶしを天に突き上げ感情を開放させる。
オレも久しぶりに声を張り上げた。両手の拳を天に突き上げた。会心のゴール。勝負を決めたゴール。頂上決戦で見せつけたこの素晴らしい勝利。鹿島サポはなんて幸せなサポなんだ。そんな思いがふつふつと沸き上がるゴールでした。
その後はまあ出来ればゴールもありだけど、しっかり時間を使って試合を閉じるだけだ。そういうことをしっかりしっているショーマがコーナーフラッグで粘り、今日ゴールを上げたブエノが相手のフィードをはじき返す。なんて頼もしいヤツだ。この最高のゲームのMOMはそのブエノだった。誰も文句はないだろう。
終わり
ps:NHKBS1のJリーグタイムでカシマスタジアムでインタビューを受けていたワンとブエノ。ブエノがポルトガル語で話すのを微笑む蘭童さん(通訳)。日本語はある程度話せるのに何か拘りがあってポルトガルで話しているのでしょうか。最後にインタビュアーにお願いされて日本語でサポにメッセージを送っていました。