連日のハードテニスで肘に激痛が走った。「休め」ということだろう。で、何をするか。鹿嶋の町の散歩も少し飽きたので、映画「山女」(@シネスイッチ銀座)を見てから歩行者天国の銀座を歩いた。
コロナ前に一時期多かった中国の人達の団体の姿は無く、割と空いた感じだが、欧米や韓国、アジアの人はそこそこ多い。そんな銀座6丁目の「GINZA SIX」から京橋を超え、日本橋まで歩く。
ついつい思い出の所にも寄ってしまう。最初は銀座4丁目交差点にあるニッサンの車の展示場がある3階の辺り。ここのパーラーのベランダに出ると真向いに「和光」があり、4丁目の交差点を行き交う人々を眺めることが出来る。
でも、中はすっかり変わっていてパーラーは無くなっていてベランダに出ることは出来なかった。流石ギンザ。数年たつともう過去の痕跡を探すのは難しい。
それでも、銀座一丁目の古いビルを探し当ててホッとする。ちょっと裏通りになるが築85年の「奥野ビル」は健在だった。コンクリート剥き出しの内部に連なる現代アートやアンティークショップなどの店。外国人も興味深そうに出たり入ったりしていた。
日本橋近くまで行くと、高島屋や丸善がある。鹿嶋のツタヤは毎日のように寄る散歩コースだが、やはり都会でないと出会えない書物が丸善には並んでいる。一冊を手にして日本橋に行く。
NHKの「解体キングダム」で日本橋の首都高入口を切断する工事をやっていたが、その現場を見るためだ。そしてつくづく思った。この美しい街と川を塞ぐように走る高速道路の無粋さ。いずれ、地下に移す予定ではあるが(今回の解体もその一環)、生きて見ることは叶わないだろう。
今日は12,000歩ほどの東京さんぽ。鹿嶋の涼しさに比べればこの日のしのぎやすい東京でさえもやはり汗ばむ。
高速バスで一時間15分。鹿嶋は隠れた「とかいなか」。冬暖かく、夏涼しい。そして東京へも散歩に行ける。やはり「終の棲家」になりそうですね。