下位に沈む横浜がこれほどの強度を持って向かってくるのか・・・
J開始時からのJ1チームであり、一度も落ちたことの無い2チーム。そのプライドが彼らを動機付けたのか、それとも今季MAXを記録した観衆に背中を押され、足を動かされ続けたのか。
我が鹿島アントラーズは前半横浜に押されたものの、ハーフタイムで指揮官の分析と対応がいつものように状況を一変させるのではないかと楽観していたが、後半に入っても横浜の攻勢は衰えなかった。
そして後半10分過ぎ、鹿島の右サイドスローインをユーリアラウージョ(この選手が厄介な選手だった)が奪った時、植田は置き去りにされカウンターを受けた。足元の確かな天野が運び、そのまま左サイドからライナーのセンタリング。これに中央から全速力で詰めていた横浜FW谷村が右足インサイドでダイレクトボレーシュート。
1993年のJ開幕戦で見せたアルシンドの左からの高速ライナークロスをジーコがバチンと合わせたダイレクトボレーシュート。あのシーンを彷彿とさせるような見事なゴールであった(ジーコのシュートはバチンと快音を残したが、そこまでではなかったかも・・・)。
その後は選手を入れ替えながら、ジワジワと敵陣で攻撃を組み立てる我が鹿島アントラーズ。交代で入った荒木は今日もボランチでボールをさばき、最前線に位置取りしたユウマがボールを引き出し、流れが変わっていったがゴールは奪えないままアディッショナルタイムに突入。
そして+5分。右サイドで再三突破を試みていたチャヴィリッチが倒され、FK。これを荒木が集中した面持ちでやや速めのカーブを描くキック。少しファーサイドから中央に走りこんだレオセアラはジャンプしつつ突進し、ヘッドで斜め後ろに流し込む絶妙のコントロールで誰も届かない左サイドネットにボールを突き刺した。

この後の僅かな残り時間は横浜の心境を思えば、勝ち切るチャンスでもあった筈だが、逆に横浜が底力を見せ、決定的とも云えるシュートを打たれたが何とか早川がクリアし1-1のPK戦。

早川は横浜3人目の宮市のシュートを止め勝ち点2をもぎ取った。危うく勝ち点0となるところから、結果として勝ち点2を得るに至った。流石、鹿島・・・鹿島のしぶとさに誰もが唸ったかも知れない。
