眼下の敵、神戸 これを叩けばグッと賜杯が近づく 緊張した金曜日だった。試合開始のホィッスルが鳴ったあとの神戸の怒涛の攻撃。そこにはいつも大迫がいる。
高校生時代に敵の選手に「ハンパ無い」と云わせた大迫はプロになって十数年過ぎたこの日もハンパ無かった。100点満点と云いたくなる彼のポストプレーから展開される神戸の攻撃。
ポストプレーの後に本人も進入して来てのペナルティエリアでのポジション。全て彼の思惑通りに試合は展開している感さえ、抱いてしまった。最大の危機はその大迫がゴールエリア内で打った素早いシュート。
この危機を早川は一気に間合いを詰め、左足太ももに当ててしのぎ切った。この日の早川は緊張がはた目にも感じられ、ペナルティエリア外付近で大きく弾んだボールをヘディングのクリアに行ってかぶってしまい後追いで相手を倒すという彼らしからぬミスを見せたりしていた。
それでも前半を凌ぎ切った鹿島は後半で若手を投入し、徐々に活性化を図り、この日も疲労が消えない感じのレオセアラ・ユウマ・エウベル・・・そして最後はチャヴリッチをもベンチに下げ、何とか0-0で試合を終わらせた。
最終版には逸るピッチの選手を抑え、0-0で良いと指揮した鬼木監督。出来れば勝ちたいところだが、ここで引き分けることも神戸に引導を渡す価値ある引き分け、と判断したのだろう。残り4試合で勝ち点差5、また一歩近づいた。
しかし、この後の土・日で行われたJの試合で柏がものすごい爆発力で勝利し、勝ち点3に迫っていることを知った。次は3位の勝ち点差5の京都。ここを乗り越えれば・・・ 京都にとっても正念場の試合となる。
このドキドキは何年ぶりだろう。ありがとうアントラーズ!!