その表情は厳しかった。勝ち越しゴールを上げたアヤセのインタビューでの表情だ。インタビュアーにゴールを祝福され感想を聞かれたアヤセは、今日はゴールできたが今までチャンスを貰いながらゴールをとれなかったことが沢山あった。と、まずは反省を口にしたのだ。
ピッチに立てる時間をもっと増やせるように努力して行きたいとも語った。そっかー、テレビ桟敷で勝利をひたすら願うおっちゃんとしては、貴重な勝ち越しゴールを決めて4連勝をもたらしてくれたアヤセが意気揚々としていると勝手に思っていたが、それよりも悔しさが心の中を占めていたことに思いを馳せた。
高卒ルーキーの荒木や唯月に多くの出場機会が与えられ、躍動している彼らをベンチで見ることの悔しさは一方ならぬものなのだろう。大学を中退してチャンスをものにすべくプロの世界に飛び込み、一時は日本代表にまで名前を連ねたアヤセが今は18歳の唯月と出場機会を争っている。
前線にはエヴェやショーマが着々と実績を積み上げ、OMFとしても荒木の他に和泉、アラーノ、遠藤、白崎がひしめき、FWで実績のあったはずのショーも出場機会を失っている。その危機感たるや並みのものではないんだろうなぁ・・・などと思わされたものでした。
と、まあ厳しいチーム内の競争はチーム力の向上を表すものでもあり、クラブやサポとしては歓迎すべきものであり、それが常にJの上位に位置することをもたらした原動力なのでもあろう。
厳しいチーム内競争を勝ち抜くためにゴールを量産すべくあらゆる努力を惜しまないことを願うばかりだ。
おーっと、今日の試合にも一言。やっぱ最初は体が重いなぁと思ってしまいました。流石の荒木も少しキレがない。ショーマも頑張っているが一杯一杯の感じだ。前半スコアレスかと思った時間帯にそのショーマ、荒木、小泉が絡み最後はエヴェが頭で押し込んでのゴール。小泉もアツトの引退、広瀬のケガで獅子奮迅の活躍ぶりだが、今日は特に傑出した働きに見えたものでした。
壊れないことを切に願うばかりです。
しかし・・・後半途中から入った遠藤。チームを落ち着かせる効果はあったのかも知れないが、逆に活力を失わせた感じを持ってしまいました。結果的には逃げ切ったが、キープに入る時間帯が早すぎて防戦一方の時間が長く(約7分)、逃げ切れるか心配したものですが、監督の指示であったのかも知れないですね。